アパート経営は、建物がなければ不可能です。
駐車場経営の形態にもよりますが、小さな空き地を活用する青空駐車場の経営ではそれほど多くのコストを必要とすることはありません。
月極駐車場の経営を考えてはいかがですか。
月極駐車場の経営
平地に駐車枠だけを描いた平面駐車場を月極駐車場として利用するのが最も簡単な利用法と言えます。
なお、場所のよっては、自動の車止めと無人精算機、夜間照明などを設置し、時間貸し駐車場(コインパーキング)として経営することも可能です。
さらに、敷地の更なる有効活用を考えるなら、平面ではなく立体駐車場にするという選択もあります。
立体駐車場の形態には、自走式と、車を昇降装置に乗せて移動させる機械式がありますが、当然、管理人も常住させる必要があるなど狭い土地でも莫大な投資資金が必要ということになります。
空き地を駐車場にするために砂利を敷いたり、アスファルト舗装をしたりする必要がある場合はそれなりの費用はかかります。
砂利敷きや舗装がすんだら、車止めをつけ、駐車場の区画のライン引きをします。
照明を取り付け防犯対策が必要な場合もあるかもしれません。
車道と前面道路に段差がある場合、車の進行を円滑にする切り下げも必要です。
斜めになっているブロックを設置するなどの作業をします。
道路に対しての作業が発生する場合は、地方自治体への申請が必要となります。
市役所などの専用の窓口で相談します。
空き地に駐車枠だけを描いた平面駐車場を月極駐車場として利用するのが最も簡単な利用法で、簡単に実施できます。
駐車場の管理の問題は、自分で全てやることも可能ですが、専門の管理業者にお願いするのが賢い方法だと思います。
自分で管理を行う場合、間接費用がかからないので収益は大きくなりますが、一方で、利用者との契約と更新、駐車場の巡回、駐車料金の回収、駐車場内でのトラブル対応など業務負担は小さくありません。
一般的に管理費用は、駐車料金の5%~10%が相場だといわれております。
駐車場経営の魅力
駐車場経営の最大の魅力は、リスクが少なく安定した収益が見込めることです。
そして、賃貸住宅経営はもう飽和状態と言えなくもありません。
人口が減少しているので当然かもしれませんが、一方地方での車社会は変わりありません。
駐車場経営のメリットは、
●土地さえあれば少ない資金で始められる
●狭小地や変形地でも駐車場経営は可能である
●始めるに当たりやることが少ないので、スピーディに始められる
●遊んでいる土地を有効活用できる
●転用や更地への復帰が簡単
駐車場経営のデメリットは、
●立地に左右される
●駐車場が埋まらなければ儲らないというリスクがある
●投資額が少ない分、莫大な利益は期待できない
●他に使えないので利用効率が低い
駐車場経営は成り立つか
空き地になっている土地を活用して、大きな投資を必要とせず、収入も安定している月極駐車場が1つの選択肢となります。
仮に失敗しても損失は小さく、地方では駐車場の需要は必ずあるからです。
今の時代は一家で複数台の車を所有することも当たり前で、集合住宅でも戸数分の駐車場を確保しないケースもあるのでニーズは意外と大きいのです。
家族構成によっては、子供が大きくなって駐車場が必要になることもあります。
駐車場経営を始める前に、必ずしておきたいのが利回りの計算です。
駐車場経営の投資は、ほとんどが初期費用なので、初期費用をきちんと考えておかないと想定の利回りが実現できなくなります。
平面駐車場で月極めの場合の収入ですが、月極めの駐車場の場合「1台の駐車金額×台数」での計算になりますが、1台あたりの契約金が決まっているわけではありません。
駐車場の管理は大変な部分もあるので、管理だけは専門業者にお願いするのがベターだと思います。
月極駐車場で利回りを計算してみると、
●モデルケースで計算(舗装+フェンス設置+歩道切り上げ工事)
地方都市の住宅地に8台(56坪、185㎡)
・月極料金 5,000~7,000円
・舗装費 5,000円/㎡
・フェンス設置費用 60万円(40m)
・歩道切り下げ工事 20万円
投資額:185㎡×5,000円+60万円+20万円=172万5千円
収入額:5,000~7,000円×8台×12ヶ月=48万円~67万2千円
利回り:約27~39%
この計算だと、舗装、フェンスを含めた駐車場と整備しても4~5年で投資額は取り戻せます。
もし、砂利の空き地にテープで駐車場を作り月極めで経営するのであれば、自分でやることも可能で、投資額もほとんどかからないかもしれません。
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