リノベーションまちづくりは、空き家、空店舗、空きビル及び空き地等の既存の建物や土地をリノベーション手法による活用を行い、遊休不動産の再生、雇用の創出等を図り、新たな産業振興と地域コミュニティの再生を目指しているまちづくり事業のことです。
新しい使い方を民間が主導して行う取り組みを行政がサポートするという公民連携の取り組みで、遊休不動産をリノベーションすることでエリアの価値を高めています。
リノベーションによるまちの活性化
沼津市ではリノベーションを活用したまちづくりが成果を出しつつあります。
実際に物件を見ながら活用法を提案するワークショップを開催しています。
また、事業を手掛ける人材づくりにも力を入れていて、これまで事業化した件数は数多くあります。
沼津市では、閉まった商店街が目立つようになってきましたが、雰囲気のある施設など埋もれた資産も多くあります。
そこで、市が定期的に開催している「リノベーションスクール」で、専門家や起業希望者が物件の活用法を議論し、所有者にプレゼンを実施しています。
アイデアを出すことはもちろん、収支計画の作成まで濃密な議論が展開されています。
起業希望者と物件保有者のマッチング
沼津市は、市内の潜在的な資産を生かして、県東部の「商都」としての繁栄の再生を目指しています。
現在は、シャッターを閉じたままの店が多いのは事実ですが、起業希望者と物件の保有者とのマッチングができれば、まちに賑わいを取り戻す手段になると期待しています。
2015年度から、リノベによる地方再生に詳しい有識者を招いて講演会を開催してきました。
また、沼津市自身の体制も整備して、空き家見学や沼津の魅力を見つけ出すまち歩きイベントを開いてきました。
口コミなどで徐々に関心のある市民が集まり、今では「リノベに携わる『予備軍』は相当数に上る」ということです。
成果が徐々に誕生
沼津市は、地域コミュニティ再生に向け、2017年度から懇親会と講演会を兼ねた「LINK NUMAZU」を開催し、地域振興を志す人たちを集めています。
事業化された案件には、移動式ミニシアター「スキマcinema」、遊休物件を刷新した産前産後ケアセンター「マミングサロンyadorigi」などがあります。
沼津市も、これまで8千万円程度の予算をリノベ関連に投じてきております。
今後の課題は、移住者の創出だということです。
今後沼津市は、首都圏などにリノベで創出した施設をPRしながら、移住促進策に力を入れていくということです。
詳しくは、「沼津市リノベーションまちづくり」を参照してください。
コメント