静岡県の基準地価動向
静岡県の「基準地価」は、次のような内容でした。
平均変動率は住宅地―1.1%、商業地ー0.3%、工業地―0.4%など、全用途で10年連続で下落しました。
ただ、下落幅は縮小しており、都市部の商業地や利便性の高い住宅地は上昇傾向が続いています。
他方、郊外部や沿岸部は下落に歯止めがかからない状況で、土地需要の地域差が広がっている傾向です。
静岡県東部各市町の動向
三島市
商業地は+0.6%ですが、これはJR三島駅南口の再開発事業がけん引役になっていると考えられます。
住宅地は+0.1%ですが、人気の高い生活利便性の優れた中心市街地と郊外住宅地のバラツキはあるようです。
裾野市
住宅地はー0.3%ですが、JR長泉なめり駅に近い生活環境が優れている地域は、子育て世代を中心に人気があるということです。
トヨタ自動車の東富士工場撤退の影響は、これからどうなるか心配な要因でしたが、トヨタの「AI実証都市構想」がどのような反響を呼ぶか注目です。
沼津市
住宅地はー2.4%ですが、郊外の沿岸部では4~6%と下落の幅が大きい状況です。
市街地の価格は落ち着きつつあり中心部では横ばいの状況もあります。
JR沼津駅周辺の鉄道高架化事業着工が見通せないなど、中心市街地は停滞感があるようです。
ただ、市立病院東側近辺は大型商業施設の開業し、多くの注目が集まっています。
長泉町
長泉町の住宅地は、全体的に上昇が緩やかになっています。
池田柊線の全線開通を見据え、沿線の地域は注目度も高くなっています。
清水町
清水町の住宅地は、横ばいの状況です。
商業地では、柿田川公園に近い国道1号線沿いのエリアに注目が集まっています。
函南町
函南町は、伊豆縦貫道に近い地域で高値を維持しているが供給が少ない状況です。
コメント