富士山ハザードマップは、富士山の噴火に備え、想定される火口範囲や溶岩流、火砕流などの災害到達エリアなどを示した危険予測地図になります。
国と静岡、山梨、神奈川3県合同の富士山火山防災対策協議会が検討しています。
協議会では、このたび中間報告をまとめています。
富士山が噴火したら
富士山は、今から約300年前に噴火した後、現在まで静かな状態が続いています。
しかし、地下深くでは今もマグマが活動を続けている活火山です。
そのため、万が一噴火しそうになったり、噴火が始まったりしたときに備えて、安全を確保するための前提としてハザードマップが必要になります。
シミュレーションの結果、小規模な噴火で3時間以内に小山、御殿場、裾野、富士、富士宮のいずれか、または複数の市町に溶岩流が届く可能性を示しました。
富士宮市では、国道を超えて市街地周辺や白糸の滝付近まで達する恐れもあるということです。
富士市では、新東名高速道路付近まで達し、24時間以内には東海道新幹線にも達するケースも措定されるということです。
火砕流の到達区域も、富士山スカイライン周辺まで到達範囲が広がる可能性があるということです。
避難計画の見直しが必要
協議会では今後、中規模や大規模の噴火による溶岩流や融雪型火山泥流のシミュレーションを実施して、想定被害範囲を示すということです。
2020年度内にハザードマップの完成を目指しています。
現在の富士山は、噴火兆候は観測されていませんが、噴火はどこの場所で発生するかわかりません。
ハザードマップを見て、どこに火口が開いても安全に避難できるように訓練等が必要になってきそうです。
富士山火山防災マップ
富士山噴火による溶岩流・噴石・火砕流など
富士山噴火による火山灰
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