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三島市の景観計画について

三島市と富士山 静岡県東部地域情報

三島市の景観計画は、平成16年に制定された「景観法」に基づく計画として策定されたものです。

この計画は、平成12年に景観条例を制定し、すでに「景観形成基本計画」を定めていましたので、これまでの条例による取り組みと景観法による取り組みを合わせた「実施計画」となっています。

景観計画区域(三島市全域)

三島市は、箱根連山を背にして富士山を望む温暖で豊かな自然に恵まれ、古くから東海道の交通の要衝として栄えてきた場所です。

三島市内には、湧水やせせらぎ、楽寿園や三嶋大社など、優れた自然的・歴史的景観を有しています。

三島市概況

こうした環境から三島市全域に良好な景観形成のための対応が求められていました。

以上のことから、三島市の景観計画区域は三島市域全域としています。

景観形成を推進する6つのゾーン

景観形成基本計画に基づき、市域を6つのゾーンに区分し、地域特性に合わせた景観形成を推進しています。

【6つのゾーン】

  • 箱根西麓の環境保全ゾーン
  • 箱根西麓の環境共生ゾーン
  • 低密度住宅地ゾーン
  • 中心市街地ゾーン
  • 周辺市街地ゾーン
  • 郊外住宅地ゾーン

三島市景観ゾーン

ゾーン別の景観形成方針

各ゾーンの特性にあわせた良好な景観を形成していくため、各種施設の建設にあたっては、以下の方針に沿うよう努めていくようにしています。

(1)箱根西麓の環境保全ゾーン

森林や自然環境を適切に維持管理し、美しい森林景観を保全することにしています。

箱根旧街道や山中城跡などの歴史的な環境を活かし、魅力ある景観を育むことにしています。

やむを得ず施設等を建設する場合には、施設等は、周囲の山並みや森林景観に隠れるような配置や形態等とし、高さは低層とするなど、できる限り見えなくなるような配慮が求められます。

(2)箱根西麓の環境共生ゾーン

斜面緑地や農地の緑とまち並みが共生する景観を保全、創出することにしています。

富士山への眺望を保全し、これと調和した一団の農地景観を保全することになっています。

施設等は、周囲の山並みや森林景観と調和するような形態、色彩等とし、高さは3~4階程度とするなど森林景観の中で突出した印象とならない配慮が求められます。

また、伝統的な屋敷やまち並み景観を重視し、これと調和する形態、色彩、素材等を取り入れることに努めなければなりません。

(3)低密度住宅地ゾーン

緑が溢れ、統一感のある美しい住宅地景観を創出することになっています。

斜面緑地景観を保全し、身近な緑地環境として活用することになっています。

施設等は、周囲の自然景観やまち並み景観と調和するような形態、色彩等とし、高さは3階程度までとするなど斜面緑地景観の中で突出した印象とならないような配慮が求められます。

(4)中心市街地ゾーン

三島駅周辺や中心商店街では、にぎわいの感じられる景観づくりを目指しています。

楽寿園や三嶋大社周辺などでは、緑、湧水、水辺のうるおいが感じられる景観づくりを目指しています。

各種施設の建設にあたっては、ゾーン内の主な眺望地点からの富士山や箱根の山並みへの眺望を妨げないように配慮することになっています。

施設等は、周辺の道路、建築物と調和し、魅力あるまち並み景観の創出に配慮し、敷地内の緑化に努めることになっています。

中心市街地では商店街としてのまち並みを意識し、建物の高さや壁面の位置の揃っている所では、まち並みの連続性の創出に配慮し、建築低層部ではにぎわい等の演出に配慮することになっています。

(5)周辺市街地ゾーン

住宅地と工業地が共存する緑豊かで落ち着きのある景観を創出することになっています。

工場は敷地周辺の緑化などにより、住宅地との調和に配慮します。

各種施設の建設にあたっては、ゾーン内の主な眺望地点からの富士山や箱根の山並みへの眺望を妨げないように配慮し、周囲の建築物等と調和したまち並み景観を形成するように配慮します。

施設等は、周囲のまち並み景観と調和するような形態、色彩等とし、高さは3~4階程度までとするなどまち並み景観の中で突出した印象とならないようにします。

特に、幹線道路沿いの商業施設は色彩等に配慮します。

(6)郊外住宅地ゾーン

田園集落の面影を大切にした秩序ある景観を創出することになっています。

広がりが感じられる田園の雰囲気を大切にし、宅地内の緑化などにより、調和した景観を育むように配慮します。

各種施設の建設にあたっては、ゾーン内の主な眺望地点や幹線道路からの富士山や箱根の山並みへの眺望を妨げないように配慮し、周囲の自然景観やまち並み景観と調和するように配慮します。

施設等は、周囲の自然景観やまち並み景観と調和するような形態、色彩等とし、高さは3~4階程度までとするなど自然景観やまち並み景観の中で突出した印象とならないようにします。

また、伝統的な屋敷やまち並み景観を重視し、これと調和する形態、色彩、素材等を取り入れることに努めることになっています。

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