日本のCO2排出量のうち、住まい(家庭部門)からのCO2排出量はその16%を占めるということです。
特に、居住中のエネルギー消費を減らすことは、CO2削減に大きな効果を発揮すると言われています。
省エネ住宅は地球にやさしいだけでなく、家族が快適、健康に、そして経済的に暮らせることになります。
1世帯当たりのCO2排出量
住まい(家庭部門)からのCO2排出量は年間1億9200万トンを排出しています。
これを1世帯あたりにすると、3.4トンです。
杉の木が1年間に吸収するCO2排出量に換算すると、約384本になります。
「住まい」からのCO2排出の割合は、暖房が約2割、給湯が約2割、照明・家電製品が約5割を占めています。
家庭部門のエネルギー消費は、生活の利便性・快適性を追求する国民のライフスタイルの変化、個人消費の伸びとともに著しく増加してきました。
しかし、近年では省エネルギー技術の普及などによって、家庭部門のエネルギー消費量は低下傾向にあります。
住まいのCO2削減対策
室内の温度を室外の温度に関わらずなるべく保つには、壁、天井、床などに断熱材を施工することが重要になってきます。
窓は複層ガラスで断熱性を高め、さらに隙間風が入らないように機密性を高めることが必要になってきます。
特に夏場は、これに加えて窓からの日射を防ぐため、「グリーンカーテン」も併せて行うと効果が大きいといえます。
夏に熱が入らないようにするためには、日射熱の透過しにくいガラスで遮熱したり、「ひさし」や「のき」を設置して日射遮蔽を行うことも必要です。
断熱性能を高くすることで、年間の冷暖房エネルギー消費量を削減することができますが、日本の住宅は、1980年基準およびそれ以前の住宅が全体の3/4を占めています。
1980年基準の住宅を1999年基準に改築することで、冷暖房によるエネルギー消費量を35%削減することができるとされています。
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