日本は少子高齢化が進んでいますが、新型コロナの感染拡大の影響で少子化がさらに加速されているようです。
コロナの影響は、将来の不安を大きくして想定を超えるスピードで少子化が進んでいるようです。
2021年の出生数が80万人を割る可能性もあるようです。
コロナ禍で各種の影響
不妊治療を実施していたある女性は、主治医からこの状況下で治療を進めることは勧められないと言われ、不妊治療の中断を決断したということです。
また、ある女性はコロナの影響で主人の勤め先の業績が悪化し、給与が大幅にカットされ将来への不安から出産を考え直したということです。
2021年の出生数について、複数の民間調査機関では80万人を割り込むという試算を示しています。
試算通りになれば、将来推計人口が示していた80万人割れが生じる2033年よりも12年も早く実現してしまいます。
専門家は、感染症の影響よりも、若い世代は経済的な将来への不安を抱えていることが大きいと指摘しています。
若い世代は、観光業界や飲食業界で働く人が多いためコロナの影響を大きく受けた状況にあるようです。
将来の社会保障に暗い影響
新型コロナが収束しても出生数がすぐにもどるかどうかはわかりません。
現在の状況が長期化した場合、年金や医療、介護などの社会保障の制度設計にも影響を与えます。
人口減少が緩やかに進めば対応できた課題も、急激に出生数が進むと対策が難しくなる側面も考えられます。
若い世代の経済的な安定は、少子化対策には最も重要な政策になってきています。
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