空き家の物件情報をまとめたデータベースの作成や、売り手と買い手のマッチングサービスを提供する事業が進んでいます。
空き家は増加する一方ですが、物件ごとに事情が異なり流通には手間がかかるため、機動性を武器にした企業が市場を作りつつあるようです。
空き家情報のデータベース
空き家の情報を収集し、「空き家活用のデータベース」を作成している会社があります。
データベースは、住宅の改修事業者などに提供しているということです。
改修後は、一般住宅や民泊用施設として活用されている例が多いということです。
空き家の情報は、調査員が郵便受けや電気メーターを確認して、空き家かどうかを判断することから始まります。
物件の住所や状況が入力されると、登記簿などから所有者の情報を入力し、空き家の一覧が出来上がります。
現在、約3万件の情報が掲載され、約70の事業者が利用しているということです。
いろんな事業者が利用
賃貸住宅の改修を手掛ける事業者は、賃貸仲介サイトを運営する事業者と連携して中古物件を改修してサイトで入居者を募っています。
賃貸仲介サイトを運営する業者が借り手を支援することで、改修業者の改修が終了するまでに約6割の物件で入居が決まる状況ということです。
借り手がすぐに決まるとなれば、改修の費用も工夫ができ費用も通常の2割程度抑えることができているそうです。
また、別な業者は、売り手と買い手を結びつける掲示板サイトを立ち上げ、100件近くの成約を実現しています。
このサイトは、所有者や許可を得た人が無料で投稿することが可能になっています。
売却理由なども書き込めるようになっているそうです。
今後の展望
空き家や関連の市場は拡大することが予想されています。
ある研究所によると、国内の空き家の数は33年に1955万戸と13年の2.4倍に増えると予想しています。
今後は、相続によって新耐震基準を満たした質の高い空き家が多く出回ってくると予想しています。
こうした動きをとらえ、いかに空き家を活用していくかが課題と言えそうです。
コメント