田方郡函南町の北東部、来光川の源流部に位置する標高460~680mの約14.0haの保安林を、国土保全とあわせて保健休養の場として公共治山事業により整備した公園が原生の森公園になります。
「函南原生林」沿いにある「原生の森公園」では、展望台から富士山、駿河湾等の遠望を楽しむこともできます。
函南原生林
函南原生林は、箱根外輪山の一つである鞍掛山の標高840m付近の南西斜面から来光川上流域の550m付近に広がっている自然林です。
この自然林は、函南町の田畑をうるおす水源涵養林として,300年以上も手厚く保護されてきた森林になります。
昭和59年に、函南町はこの禁伐林内 に「学習の道」と呼ぶ自然遊歩道を整備し,その後,平成 5 年に原生林とその南西側一帯を林野庁と静岡県が原生林自然環境保全地域に指定して、「原生の森」と呼ぶ自然公園が整備されました。
原生の森公園は,周りの谷から流れ出た水を蓄えた「紫水の池」を中心に手入れが行き届いている自然公園になっています。
公園の西側の遊歩道は草原が広がり,秋にはマツムシソウをはじめいろいろな草が花を咲かせ,その花には多くの昆虫が集まります。
公園内の動植物
植物
ヒノキ、ヤマボウシ、ヒメシャラ、ケヤキ、エゴノキ、マメザクラ、アセビ、ヤマツヅジ、ガクアジサイ等約90種の花木が観賞できます。
動物
原生林に接しており多種多様の動物が生息しています。
鳥類:オナガ、キジ、トビ、ウグイス、コルリ、ハクセキレイ、シメ、カケス、ヒヨドリ、モズ等
昆虫:キリシマミドリシジミ、ルリタテハ、タカネトンボ等
魚類:鯉、鮒、ニジマス、アブラハヤ等
公園内の施設
トイレ:(4月初旬から11月下旬まで開放、冬季閉鎖)
駐車場:普通車39台(大型車用の駐車スペースはありません。)
所在地
静岡県田方郡函南町 函南桑原1364-1
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