インスペクションとは、住宅診断のことで住宅に精通したプロが建物の劣化状況や欠陥の有無、改修すべき箇所などを専門の立場から客観的に検査することになります。
2018年4月1日から既存住宅の取引において宅地建物取引業者との媒介契約書面に建物状況調査のあっせんの有無が記載されることになっています。
宅地建物取引業法が規定するインスペクションは、国土交通省が定める既存住宅状況調査技術者が、国が定めた既存住宅状況調査方法基準に沿って調査を行うことになっています。
既存住宅状況調査技術者
既存住宅の状況調査を行なうための一定水準以上の知識とノウハウを有する技術者として認められた資格を有する者です。
告示による国家資格になります。
この資格を得るには、「既存住宅状況調査技術者講習登録規程」（国土交通省告示）に基づいて登録された講習を受講し、終了証明書の交付を受けた方になります。
証明書の有効期間は３年間となっています。
また、講習を受けることができるのは専門知識を有する建築士（一級建築士、二級建築士、木造建築士）のみで、講習は講義および終了考査で構成されています。
診断内容と診断方法
外部調査
基礎 コンクリートのひび割れ、欠損、劣化などの確認
外壁 ひび割れ、欠損、シーリング材の破断欠損などの確認
軒裏 ひび割れ、欠損、雨漏り跡、シーリング材の破断欠損などの確認
屋根 破損、ずれ、ひび割れなどの確認
バルコニー 防水層のひび割れ、劣化などの確認
内部調査
床 ひび割れや劣化、沈み、傾斜などの確認
壁 雨漏り跡、ひび割れや劣化、傾斜などの確認
天井 雨漏り跡、ひび割れや劣化などの確認
建具 動作の確認
床下 コンクリートのひび割れ、欠損や木材の蟻害、腐朽などの確認
天井裏 構造材の劣化、欠損、雨漏り跡などの確認
設備機器調査
給水設備 配管の通水及び漏水などの確認
排水設備 配管の滞留、漏水などの確認
換気設備 換気扇の動作、異音、ダクト脱落などの確認
電気設備 照明器具の点灯確認 等
三島市の無料インスペクション
三島市では、中古住宅の流通を促進させるため、三島市内の売却する住宅を対象に、三島市が無料で専門家を派遣し、インスペクションする「既存住宅診断事業」を始めています。
また、診断した住宅の情報を三島市のホームページで紹介することで流通の促進を図っています。
ただ、現在予算の上限に達したため受付が終了しています。
詳細については、担当課である三島市計画まちづくり部住宅政策課三島住まい推進室にお問い合わせください。
電話番号：055-983-2750／FAX：055-973-6722
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