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ビルの屋上の役割が見直されている!

ビル屋上農園最近の動き

ビルの屋上を農地として利活用する動きが広がっているということです。

屋上と言えば、憩いの場としての利用が定番でしたが、農地としても活用しようという機運が高まっているようです。

こうした機運は、日本のみならず世界的な潮流でもあるようで、低酸素、ポストコロナの時代に即しているようです。

銀座ビルの屋上で稲作

ある銀座の酒造メーカーは、ビルの屋上で屋上農園に2007年から取り組んでいます。

屋上緑化と地元小学生を対象とした田植え・稲刈りを体験させる食育、そして自社開発酒米の栽培が目的になっています。

田んぼの面積は110㎡ほどですが、屋上の田んぼにはアメンボやミツバチも飛来するということです。

「Farm to table」という潮流

近年、ビルの屋上を利用した食料生産が、世界的な潮流の1つになっているといいます。

ドイツでは、大手スーパーチェーンがスーパーの2階部分にある温室で野菜と魚を同時に育てて、その他の製品と一緒に販売しているそうです。

これは、輸送による環境負荷の軽減、顧客へ新鮮な食材を提供することになります。

こうした農場から直接消費者に届くシステムは「Farm to table」と呼ばれ、若い世代を中心に注目されているそうです。

エコ意識や食品の安全性に関心が高い世代を中心に支持を集めているそうです。

東京都23区には約5,000ヘクタールの屋上スペース

屋上農園の可能性について、専門家によれば荷重制限があるため土の量を軽くする必要があるが、「根菜類であれば地上と変わらず栽培・収穫が可能」と言っています。

大手町のビルでは、今年5月に大規模リノベーションが完了し、4,000㎡の屋上空間には都内最大級の屋上農園が完成しました。

ここでは、江戸伝統野菜を中心に約40種の野菜が植えられ、収穫した野菜は周辺レストラン等で調理してもらう予定だそうです。

東京23区には総面積で約5,000ヘクタールの屋上スペースがあるとされています。

この広さは、江戸川区に匹敵する広さであり、屋上農園が広がれば低酸素への対応、都市に多様な生態系を呼び戻すことになるかもしれません。

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