他県出身の私は、静岡県東部地域に移住してこの地に住むまで、富士山は憧れの存在でしかありませんでした。
私が富士山を初めて見たのは、高校生の時の修学旅行です。
富士を仰ぐ日々
当時、出身の北九州の高校生の多くの修学旅行は、関東方面に夜行列車で行くパターンでした。
その時、富士地区を通過する列車の中から見た富士山は、感動、感激、そのものでした。
そして、その時は、まさか、この地に住み着くとは考えてもいませんでした。
この地に住んで、毎日、富士山を仰ぐ日々になっても飽きることはありません。
今日の富士山はどんな表情をしているのか、いつも気にしています。
四季折々で表情を変える富士山は、この地に住む人々にとって、やはり仰ぐ山ですね。
富士山が見える場所
他県からの移住者である者にとって、マイホームを建てるなら自宅から富士山が見えることがひとつの条件でした。
マイホームは、ほとんどの部屋から、毎日富士山が眺められます。
子供達にも、自分の部屋から毎日富士山が眺められるなんて、日本一幸せ者だとよく言ったものです。
ところが、富士山がある側の空き地が開発され、周辺環境が変わりました。
残念ながら、一部の部屋は眺望が遮られ見えなくなってしまいました。
周辺環境は、永久なものではなく変わる可能性があります。
不動産を購入する時、この周辺環境の変化も頭に入れておきたいものです。
2月23日は、「富士山の日」
日本のシンボルである富士山は、美しい自然景観により、人の心を打ち、芸術や信仰を生み出してきた歴史を持っています。
こうした偉大なる富士山を抱く静岡県において、すべての県民が富士山について学び、考え、想いを寄せ、後世に引き継ぐことを期する日として、2月23日を「富士山の日」とする条例を制定しました。
「富士山の日」の制定を契機として、富士山環境保全活動や富士山世界文化遺産登録等の取組に対する県民の理解を深めることなどにより、富士山を後世に引き継ぐための県民運動が展開されています。
2013年6月、富士山が世界文化遺産に登録されました。
富士山の世界遺産登録は、富士山という自然の営みに宗教性、芸術性を見出してきた日本人の自然観や文化観が国際的に認められたからでした。
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