歴史的な風情を生かしたまちづくりを進める三島市の計画が、国に認定されました。
認定機関は10年間で、この間、国の補助を生かして、富士山の伏流水が流れるせせらぎなどの資源を保全・活用する事業を展開していくことになりました。
歴史的な街並みを形成する建造物の修理などは、国が最大で半額を補助することになります。
「歴史的風致」とは
歴史的に価値の高い建造物の周辺では、歴史と伝統を反映した人々の生活が営まれていて、地域固有の風情を醸し出しています。
このような良好な環境のことを「歴史的風致」といいます。
そこで、下記の(1)~(3)の条件をすべて備えていることが、歴史的風致の前提条件となります。
(1)地域に固有の歴史や伝統を反映した活動が行われていること
(2)上記の活動が、歴史的価値の高い建造物とその周辺で行われていること
(3)上記の活動と建造物が、一体となって良好な市街地環境を形成していること
「三島市歴史的風致維持向上計画」が平成28年10月3日に主務大臣(文部科学大臣、農林水産大臣、国土交通大臣)から認定されました。
静岡県下では初の認定となり、全国では59市町(平成28年10月3日現在)が認定を受けたことになります。
三島市歴史的風致維持向上計画の概要
三島市の計画では、①市民の信仰・生活に結びついている市街地のせせらぎ、②三嶋大社周辺の祭り、③箱根西麓にある集落の民族活動、地域信仰、などの分野を「歴史的風致」に位置づけています。
特に、市街地は重点区域となり、三嶋大社や点在する歴史的建造物は、補修や修理、景観整備、案内看板など、新たな街づくりの起点となりそうです。
三島市はますます魅力あふれる街への変転が期待されるところです。
● 計画期間
平成28年度~平成37年度
● 三島市の歴史的風致
1 三嶋大社例大祭とつけ祭りにみる歴史的風致
2 三島市の特徴的な地域信仰にみる歴史的風致
3 市街地のせせらぎにみる歴史的風致
4 坂の集落の営みにみる歴史的風致
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