日本の人口は、2030年の1億1,1900万人を経て、2055年には1億人を割って9,740万人となり、2065年には8,800万人になると予想されています。
また、生産年齢人口(15~64歳の人口)は減少を続けます。
これに対して、高齢人口(65歳以上の人口)は、増加を続けます。
このデータのように進むと、我が国は、今後、人口減少と少子高齢化の急速な進展が現実のものとなります。
今まで歩んできた日本と明らかに違う姿が、そこにあることは間違いありません。
高齢化が進む率は、都市部ほど顕著で都市部の人たちは、これも心配の種です。
病院や介護施設等の問題が叫ばれていますが、都会よりは地方の方が少しはいいのかもしれません。
高齢化問題と人口減少、どっちが深刻
地方では、高齢化問題もありますが、人口減少が大きな問題です。
一方、首都圏ではこれから高齢化が大きな問題となりそうです。
高齢化と人口減少のどっちがより深刻かと言えば、高齢化のほうと言えるかもしれません。
なぜなら、医師と施設を増強しなければならないからより深刻だという人も多いです。
しかし、その急速な高齢化のスピードに施設等の増強は間に合っているとは言い難いと言えます。
このまま進んでいくと、ある時、首都圏は突然ダウンということに・・・。
都会の高齢者が激増するのは、高度成長時代に田舎から押し寄せた多くの若者たちが高齢化しているからです。
介護施設や介護職員の確保をどうしていくのか、今から真剣に対策を講じていかないと困った状況がくることが見えています。
各都道府県の「健康寿命」
厚生労働省は、介護を受けたり寝たきりになったりせずに日常生活を送れる期間を示す「健康寿命」を発表しています。
これによると、2016年は、男性が72.14歳、女性が74.79歳でした。
前回の2013年調査より、男性は、0.95歳、女性は、0.58歳延びて、元気に過ごせる期間はますます長くなっています。
健康寿命は3年ごとに数値が発表されていますが、平均寿命との差は、2016年で男性が8.84歳、女性が12.35歳となって、縮小傾向が続いています。
健康であるためには、栄養管理や運動習慣が大切ですが、その意識が高まってきている傾向が表れているようです。
都道府県別で健康寿命が最も長いのは、男性が山梨県の73.21歳、女性は愛知県の76.32歳です。
逆に、短いのは男性が秋田県の71.21歳、女性が広島県の73.62歳です。
静岡県は、男性が72.63歳で全国第6位、女性が75.37歳で全国第13位でした。
気候風土、自然環境、食材等に恵まれた静岡県は、もっと上位を目指してもらいたいと感じたデータでした。
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