国土交通省が3月18日に発表した地価公示は、商業地と工業地が堅調に推移しているのに比べ、住宅地は駅周辺などの住環境に恵まれた地域と沿岸部や過疎地域との二極化がますます進行しているようです。
現在、猛威を振るっているコロナウィルスの影響は今回の発表には反映されていないので、今後どうなるのか注視する必要がありそうです。
静岡県東部地区の動向
沼津市
住宅地は-1.3%、商業地は-1.2%それぞれ下落しましたが、下げ幅は縮小傾向です。
昨年10月に開業した「ららぽーと沼津」周辺の国道1号沿いは横ばいの地点が増えていて、東椎路は上昇に転じています。
三島市
全体的に売れ行きは良い状況で、人気の北中学区や市中心部は物件が少ない状況が続いています。
単価よりも総額を気にする人が多いようで、1,500~1,600万円ぐらいの物件が人気のようです。
裾野市、長泉町、清水町
裾野市の住宅地で-0.9%の下落、市全体の引き合いは鈍くなっているようです。
上昇率1.2%で県内トップの長泉町は、池田柊線が開通した上土狩が好調のようです。
清水町は-0.2%で、三島駅に近い場所は好調のようです。
静岡県の住宅地平均変動率
県内32市町672調査地点の平均変動率(対前年比)は、住宅地-0.7%、商業地+0.1%、工業地+0.1%で、商業地、工業地は12年ぶりの上昇になっています。
住宅地における静岡県内平均変動理の上位5市町、下位5市町は次のとおりです。
上位5市町
順位 | 市町名 | 変動率 |
1 | 長泉町 | 1.2 |
2 | 浜松市 | 0.1 |
3 | 御殿場市 | 0.0 |
4 | 三島市 | ▼0.1 |
5 | 湖西市 | ▼0.2 |
下位5市町
順位 | 市町名 | 変動率 |
1 | 吉田町 | ▼3.1 |
2 | 東伊豆町 | ▼2.8 |
3 | 牧之原市 | ▼2.6 |
4 | 伊豆市 | ▼2.5 |
5 | 河津町 | ▼2.5 |
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