平屋建ては、シニア向けの家というイメージが強かった住宅です。
しかし、近年、子育て世帯など若い世代にも注目されているそうです。
住宅メーカーも販売を強化しているようです。
平屋で感じる「家時間」の充実
ある家族5人の夫婦は、4DK、81㎡の平屋建てを新築しました。
平屋住まいの家族が程よい距離感で暮らしている様子を見ていて、憧れがあったということです。
新築の家では、リビングを広く、寝室は最低限にして、中庭から光と風を取り込む工夫をこらしたということです。
専門家によると、若い世代は「戸建て=2階建て」というイメージが薄くなってきているということです。
住まいの原体験を、団地やマンションなどのコンパクトでフラットな空間で過ごし、親しみや利便性を感じていることが根底にあるのではと分析しています。
平屋建ての着工件数
国土交通省の統計によると、2020年度の平屋の着工件数は47,452件で、2012年度の31,217件の5割増しになっています。
住宅全体に占める割合も、2020年度は11.5%で、2012年度6.9%より約7割増加しています。
平屋が人気なのは、階段の昇降がないことや建物重心が低く地震や強風に強いという安心感もあるようです。
住宅メーカーも反応
ある住宅メーカーは、リビングのように外で過ごせる深い軒下やロフトなど、若い世代に人気のプランを盛り込んだ新商品を発売しています。
平屋の専門会社も設立されています。
平屋建て住宅は、間取りを柔軟に変えられる特長があります。
ただ、建築するにはある程度の土地の広さが必要になってきます。
ポイントは、「建ぺい率」で、どのくらいの大きさの建築が可能かが決められることです。
建築費も2階建てに比べれば、基礎や屋根の割合が多くなるので、㎡単価は一般的に高くなります。
さらに、防犯面や水害時の避難などの課題も残ってきますので、立地には注意したいものです。
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