マンションの維持保全は、改良保全などを含んだ保全業務の一つとして位置づけられています。
耐震改修であったり、バリアフリー化であったり、防犯対策であったり、その時代の法改正や社会的なニーズの変化によることもあります。
劣化の種類
物理的劣化
物理的劣化は、経年と共に劣化範囲が拡大し、劣化の程度も進行していく状態を言っています。
また、自然災害等の被害によるものも物理的劣化に含まれると考えられています。
物理的劣化は、劣化診断により劣化を定量的に把握することにより、修繕の時期や範囲、方法を検討していくことになります。
機能的劣化
機能的劣化は、技術の向上によって機器等の相対的な評価が低下して陳腐化している状態や法的な規制によって備えるべき機能が低下している状態を言っています。
例えば、冷暖房機器の高性能化や小型化、電気容量やコンセントの増加などあります。
また、消防法の規制強化や新耐震設計法の強化、アスベスト混入材料の不使用などがあります。
社会的劣化
社会的劣化は、社会的な要求水準や要求内容が変化したことで、それに対応できていない劣化の状態を言っています。
現代社会の変化に対応して、部屋構成の変化、住戸面積の増大、防犯機能の強化、自動化、高度な技術化など、高度な志向が求めらることに対応できていない状態から生ずる状況です。
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