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深刻な「8050問題」の現実

8050問題 最近の動き

「8050問題」とは、引きこもりや無職の50代の子を80代の親が養っている状況で起こる問題です。

貧困や障害といった問題を抱えながらも、周囲との接点が薄れ、社会のセーフティネットが十分に機能しない実例が発生しています。

孤独死の実例

2019年11月に東京都東村山市の都営団地の一室で母親(82)と息子(43)が死体で発見されました。

母親は介護保険で福祉サービスを利用し、息子も精神障害手帳を持つなど行政側との接点はあったようです。

発見は、母親の介護を担当していたヘルパーの女性が訪問した際の応答がなかったので、手紙をドアに挟んでいました。

次の訪問日に手紙がそのままだったのを見て、屋内に入り発見されました。

司法解剖の結果、死後数日が経過しており、死因は母親が心不全、息子は肺炎の見られ、息子、母親の順に亡くなったらしいということです。

母親は、近所付き合いは苦手で、自治会の行事にもほとんど参加しなかったということです。

抱える事情はさまざま

「8050問題」に詳しい専門家によると、引きこもりは学齢期から始まるように思われがちだが、引きこもりの理由や時期、孤立していく経緯は多様だということです。

様々な理由から「8050」の世帯が周囲から孤立し、適切な支援も受けられずに亡くなる恐れがあることを多くの人が知るべきだということです。

その上で、周囲の人たちや行政が、それぞれの立場で何ができるのかを考えることが、こうした孤独死のような事態を防ぐことにつながると話しています。

内閣府の推計や支援体制

内閣府の推計によると、40~64歳の引きこもり状態の人は61万3千人と見られています

孤立する「8050」の親子の問題は、特別な存在ではないと言えます。

都道府県や政令指定都市には「引きこもり地域支援センター」というものがあります。また、住まいの市町村にある、「生活困窮者支援窓口」へ連絡する方法もあります。

引きこもって本人や家族の相談・支援もできるようです。

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