三島市で、特に景観形成を図る必要があると認められる下記5地区
- 源兵衛川「いずみ橋~広瀬橋」地区
- 白滝公園・桜川地区
- 大通り地区
- 芝町通り地区
- 蓮沼川(宮さんの川)地区
については、景観重点整備地区として位置づけ、景観形成の目標および景観形成の基準を定めています。
白滝公園・桜川地区
白滝公園と桜川は、湧水が湧き流れる地区であり、市民がその公園や河川に愛着をもっています。
すでに景観整備も実施されているなど、景観を強くアピールできる地区となっています。
対象区域
市道愛染院祇園線から三島裾野線までの桜川及びその桜川に接する民地、白滝公園、市道大宮6号線及びその市道大宮6号線に接する民地と市道水上線の歩道等とします。
景観整備方針
基本目標
本市の景観形成の目標である「水と緑と人が輝く三島の景観づくり-優れた自然・歴史・文化を未来に活かす-」にふさわしい景観づくりを目指し、水と緑を活かした 愛着のもてる街並み景観づくりを目標に掲げます。
三島市の宝である白滝公園、桜川の豊かな水と緑の景観を保全するために、地域と行政が相互に協働の精神のもとに活動し、水と緑の豊かな愛着の持てる景観としていきます。
・桜川と白滝公園の水と緑を活かし、歩きたくなる景観を創出します。
・水と緑の風合いを活かした落ち着きのある建物や工作物の景観を創作します。
・花や緑を育み、誰もが住みたくなるような景観を創出します。
・水鳥や魚の見られる景観を保全、創出します。
・景観づくりにおいては地域住民と行政が協働の精神のもとに進めます。
公共施設に係る方針
■ 公共施設の範囲
・白滝公園、桜川のほか道路や橋などの行政が管理する公共空間
■ 公共施設の景観整備方針
・水上通りは、白滝公園、桜川の水と緑を活かし、ユニバーサルデザインの考え方を取り入れて、歩行者などに重点をおいたデザインとします。
歩道:水はけの良い構造、自然の風合いをもつ素材とします。
手すり:自然の風合いをもつ外観とします。
電線類:景観に配慮した地中化を目指します。
・水上の小道は、白滝公園、桜川の水と緑を活かし、歩行者の安全を確保するための施設を設置します。
・桜川の水量は、年間をとおして維持できるように努めます。
・緑の景観は、良好な状態を維持するため、保存に努めるとともに必要に応じて植栽を行います。
地区景観形成基準
基準の及ぶ空間
基準の対象となる空間は、指定区域全域とするが、区域内において歩道から見ることのできる範囲を重視します。
基準の内容
項目 | 内容 | ||
建築物等の規模、 位置及び意匠に 関する事項 | 建築物 | 高さ・階数 | 新築する場合は概ね4階以下とする。 |
外壁の後退 | 新築する場合は、建築物の外壁またはこれに代わる柱の面は、桜川及び水上の小道との境界から1m以上離すものとする。 | ||
色彩 | 外壁や屋根の色彩は、白滝公園、桜川、三嶋大社の景観と調和し、落ち着いた印象とするため、低明度、低彩度の色とする。 | ||
屋根 | 色相は10RからYRを経て10Yの間、明度5以下、彩度1以下、又は無彩色とする。 | ||
門、塀、擁壁 | 門(門柱) | 高さと幅は最小限度にとどめ、意匠については、白滝公園、桜川、三嶋大社の景観と調和したものとする。 | |
塀等 | 道路及び河川との境に塀等を設置する場合は、ブロック塀などの重厚感のあるものは避け、できる限り生垣とし、垣、柵を設ける場合は、高さ1m以下とする。なお、河川との境に安全のためにブロック塀などの重厚感のあるものを設置する場合は、高さ50cm以下とする。意匠については、白滝公園、桜川、三嶋大社の景観と調和したものとする。水上の小道との境に塀等を設置する場合は、歩行者の安全性確保のため50cm程度、境界から後退するものとする。 | ||
屋外に設置されている室外機等 | 露出した印象とならないよう、周囲の景観、環境に配慮したものとする。 | ||
広告物等の規模、位置、数量及び意匠に関する事項 | 自己の敷地内に設置し、自己の用に供するものに限定する。屋上又は屋根へは配置しない。独立して設置する場合は高さ4m以下とする。面積は必要最小限度にとどめ、色や形は周囲の景観と調和のとれたものとする。反射素材、動光、点滅、ネオン照明としないものとする。 | ||
木竹の態様 | 地区の景観を支えている緑(樹木)の維持管理に極力努める。樹木等を撤去する場合には、その代替となる樹木等を植栽する。新たに植栽する場合は、周囲の景観に調和する植栽とする。 | ||
溶岩を用いた護岸の規模及び位置に関する事項 | 溶岩の維持保全に配慮した新設、修繕とする。 | ||
景観の形成に影響を及ぼすおそれがある行為を行う場 合の近隣住民に対する当該行為に係る計画の周知に関 する事項 | 説明会等を開催するなど、できる限り当該行為の周知に努める。 | ||
前各号に掲げるもののほか、市長が 必要と認める事項 | 橋 | 構造は鉄筋コンクリート製とし、幅員は最小限度とすること。橋の色は灰色系とすること。橋の欄干は15cm以上50cm 以下とし、植木鉢等による植栽に努める。(植栽については落下や河川汚濁などに十分配慮する。) | |
空スペース | 隣地との境など普段使用していないスペースのある場合は、できるかぎり植木鉢などによる緑化に努める。 |
コメント