マンションでは、定期的な大規模修繕を実施するために修繕積立金を積み立てています。
多くの物件では、段階的に積立金を増額していく「段階増額積み立て方式」を採用しています。
最近、将来にわたり同じ額を積み立てる「均等積み立て方式」に切り替える管理組合が出始めているということです。
「修繕積立金」の必要性
マンションでは、共用部分の清掃費や光熱費などに充てる「管理費」とは別に、共用部分の給排水設備や屋上防水、外壁の塗装といった修繕が必要です。
この修繕に当てるのが「修繕積立金」ですが、多くのマンションでは「段階方式」を採用しています。
建築から年数が浅い時期は修繕の必要性も低いが、年数の経過とともに修繕の必要性も高くなり、それに伴って費用も必要になってきます。
修繕積立金の増額は、区分所有者の過半数の賛成が必要になってきます。
反対する所有者が多いと、増額できずに積み立て不足、そして必要な工事が発注できないとい状況になってきます。
「均等方式」のメリット
「段階方式」に比べ「均等方式」は、修繕積立金の改定の度に、管理組合総会で議決をとらずに済み、積み立てが安定します。
「段階方式」から「均等方式」に途中で切り替えたマンションもありますが、区分所有者の永住志向が強いなどの背景がないとなかなか難しいようです。
国土交通省のガイドラインでも、安定的な積み立てを確保する意味でも「均等方式」が望ましいとしています。
最近では、当初から「均等方式」を取り入れるケースも出ているということです。
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