三島市は、市内の各地で湧水が見られる「湧水の街」です。
この湧水の原因となっているのが、今から約1万年前の富士山の噴火によるものです。
富士山の噴火によって、約30kmに渡って「三島溶岩流」と呼ばれる水を良くとおす地層が作られました。
この地層によって、富士山周辺で降った雨や雪が、地下にしみ込み、溶岩流の中をゆっくりと移動して、下流の三島市周辺や柿田川で湧き出しているのです。
三島溶岩流と湧水、そして水道水
三島市周辺での湧水は、三島溶岩流の中を何年もかけて溶岩流の中をゆっくりと進み、この地で湧いています。
富士山の噴火とその流れ出た溶岩流がこの地まで流れてきたことが、湧水という恵みをもたらしています。
自然界のすごい営みを感じます。
三島市の源平衛川や清水町の柿田川は、湧水の代表的なものです。
最大規模のものは、「柿田川」で国道1号線のわきから湧き出ていて、湧水量は日量100万トン以上です。
源平衛川や柿田川には遊歩道が整備されていますので、見ていない方は見学を勧めます。
三島市で使用される水道水は、これらの湧水を原水として使用しています。
水質はまろやかな軟水で、ミネラル分を表す蒸発残留物が適度に含まれ、水温も最適とされる16度前後、pH値も中性の7.0前後、水の味を損なう有機物の量も非常に少なく安全でおいしい水です。
何といっても湧水であるため、水温が年中一定のため、夏は冷たく、冬は暖かな水ということです。
街中でゲンジボタルを見学
三島市内を流れる清流、「源兵衛川」でゲンジボタルの輝きが見られます。
ホタルの輝きは、近年なかなか見ることができなくなりました。
ゲンジボタルの淡い輝きを眺めながら幻想的な世界を楽しむことが街中でできるという驚愕的なことが「源平衛川」では可能です。
ゲンジボタルの飛ぶ時期は限られていますので、HP等で確認してください。
例年ですと、5月の下旬頃から6月上旬までが時期になります。
源平衛川は、JR三島駅から徒歩5分の場所にあることから、他地域からも気軽に行けます。
ゲンジボタルが飛ぶのは、天気も影響するのでその当たりも気にしてください。
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