中古不動産物件では、建物の状況や不具合の箇所等をチェックし、検査結果を既存住宅の購入判断などに利用することが重要になってきます。
中古住宅の住宅診断や住宅検査を実施する方法として、インスペクションという制度があります。
インスペクションは既存住宅の状態をしっかりチェックした上で流通を活性化する目的で導入されています。
住宅診断・住宅検査は、資格を取得した第三者機関が行ない、信頼性の高い住まいの「健康診断」を実施するということになります。
検査は、建物の劣化状態の程度が中心で、複数の項目で実施することになります。
インスペクションは、購入してすぐに想定していない大きな瑕疵が見つかるというようなリスクを抑えるためにも有効となります。
インスペクションのメリット
◆独自の検査項目による専門家の検査で安心して売買ができるようになる
◆不具合や改善点、補修が必要な箇所が明確になる
◆入居後に発生しうるトラブルを未然に予防することができる
◆今後のリフォームや修繕工事の参考になる
◆報告書は、売却時に「住宅履歴」として利用することができる 等
中古住宅や中古マンションの購入者にとっては、インスペクションを実施してもらうことにより、既存の住宅状況を熟知した上で購入できるメリットになります。
三島市でのインスペクション制度
三島市では、市内の売却する住宅を対象に、市が無料で専門家を派遣し、既存住宅の劣化等の有無を診断する(インスペクション)する「既存住宅診断事業」を始めています。
また、診断した住宅の情報を三島市のホームページで紹介することで流通の促進を図っています。
ただ、現在は予算の上限に達したため受付は一時終了となっています。
三島市でのインスペクションの内容
三島市では、国土交通省の「既存住宅インスペクション・ガイドライン」に基づいて、住宅の基礎、外壁等に生じているひび割れ、欠損といった劣化及び不具合の状況を、目視を中心とした非破壊調査により把握する調査を実施しています。
〈具体例〉
シロアリなどの被害状況、腐朽・腐食や建物の傾斜状況
躯体のひび割れ・欠損等
雨漏りや漏水等
給排水管の漏れや詰まり 等
問い合わせは、下記に連絡してください。
担当課名:計画まちづくり部住宅政策課三島住まい推進室
電話番号:055-983-2750
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