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懐かしいふるさと九州は青春のページ、そして「坊がつる賛歌」

阿蘇連山 紀行文

九州はふるさとでもあり、何回も旅をしています。

生まれたのが大分県の庄内という地域で、生後ほどなく父の仕事の関係で北九州の八幡に住むことになりました。

現在、両親は他界して兄弟が北九州に住んでいることもあり、何度も九州には訪れる機会があります。

少年時代から10代末までは北九州で育ち、親友とも呼べる多くの友人もこの地で出来ました。

高校時代の夏休みには、友人同士であちらこちらのキャンプ地に出掛け、青春時代の思い出をたくさん作りました。

10代の最後の時期は、友人の一人が車関係の仕事をしていて自家用車で九州一周の旅をすることになりました。

資金や経路の計画もなく、車1台あれば何とかなるみたいな急な九州一周の旅でした。

そんな無謀な旅もあれば、娘や息子たちが家庭を持って、思い出にと孫たちも含めてみんなで旅した九州旅行もあります。

仕事の関係で本州から九州への空路の旅もありましたし、新幹線を利用した旅も多いですし、車で移動する旅もかなりあります。

九州の中では大分県から熊本県へ向かう道路で、ドライブの王道と言われる「やまなみハイウェイ」が一番好きです。

生まれたのが大分県の片田舎ということもあって、この地域の湯布院や九重そして阿蘇地区は自然の素晴らしさとともに何か特別な哀愁を感じています。

そう言えば、学生時代は一人でテントを担いで、九州本土で一番高い久住山のふもとにある坊がつるキャンプ場へ行ったこともありました。

「坊がつる賛歌」は、この地域を愛する山男たちによって歌われていたものを、芹洋子さんが歌って有名になったものです。

このキャンプ場の近くに、硫黄温泉の山の湯「法華院温泉山荘」があり、これもまた格別でした。

ということで、九州での旅は、青春時代から現在までの思い出がいっぱい詰まったもので、私の人生そのものかもしれません。

【坊がつる賛歌】

1.人みな花に 酔うときも
残雪恋し 山に入り
涙を流す 山男
雪解(ゆきげ)の水に 春を知る

2.みやまきりしま 咲き誇り
山紅に 大船の
峰を仰ぎて 山男
花の情けを 知る者ぞ

3.四面山なる 坊がつる
夏はキャンプの 火を囲み
夜空を仰ぐ 山男
無我を悟るは この時ぞ ~~

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