三島駅周辺地区は、駅周辺の新たな都市機能への更新や、住環境の改善、既存商店街の活性化を目指したまちづくりを進めています。
また、観光地伊豆地域の交通節点としての三島駅の位置づけをさらに進展させ、活力やにぎわいの創出が求められています。
三島駅南口周辺地区は、駅前に人の流れをつくり、街中への回遊性を高め、経済波及効果をもたらす駅前の顔づくりを目的とした再開発構想を立て事業化を図ることになりました。
東街区においては、三島駅周辺グランドデザインの中で、スマートウエルネスシティのフロントとして広域健康医療拠点を整備していく方向性が示されています。
西街区においては、三島駅周辺グランドデザインの中で、ガーデンシティのフロントとして広域観光情報発信拠点を整備していく方向性が示されています。
三島市西街区の再開発
三島市と東京急行電鉄は、三島駅南口に広域観光交流拠点を整備する基本協定書を結びました。
東急は、16階建て、約200室のホテルを建設し、東京五輪直前の2020年6月の開業を目指しています。
三島市は、伊豆半島、箱根、富士山の富士箱根伊豆国立公園への観光拠点であり、ホテル建設による市中心部のにぎわいも期待しています。
近くには三島市民の憩いの場でもある楽寿園があり、「水と開かれた緑の台地」をコンセプトとしています。
ホテルの客室は、ツイン以上の比率を7割以上とし、ファミリータイプなど多様な客室も用意するとのことです。
最大の売りは、富士山の裾野までの雄大な姿が見られる眺望で、上層階には露天風呂を備えた温浴施設や展望レストランを作る予定です。
外国人旅行者は増える傾向で、富士山の眺望は最大のアピールポイントになりそうです。
目標稼働率は80~85%を見込んでいて、これから渋谷駅前の大型ビジョンで三島をPRするなど、グループのネットワークを最大限に活用するとのことです。
三島市の活性化の一つとして、今後に期待が膨らむ事業です。
三島市東街区の再開発
【計画の期間】令和2年度~令和6年度
【計画の目標】広域交通結節点として、また、北駿企業群や富士山麓先端健康産業の広域交流の場として、静岡県東部圏域の社会経済活動の拠点に相応しい都市機能の更新を進め、スマートウエルネスシティのフロントエリアである三島駅前に人の流れをつくり、街中への回遊性を高めるため、広域健康医療拠点を整備していく。
なお、東側の再開発業者がプロポーザル審査の結果、ミサワホームを代表幹事とする共同企業体(JV)に決定しました。
総事業費は、220億円で、完成目標は、2025年です。
三島商工会議所や三島市観光協会は、経済の活性化への好影響や観光振興を後押しすることにつながると期待感を示しています。
今や、静岡県東部地域の中心は、人口の多い沼津市から利便性に優れている三島市に移行している感じです。
三島駅南口の西側と東側の両再開発の進行とともに、「ニュー三島市」へと歩み始めているようです。
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