思い入れのある空き家を手放したくない、権利者と連絡が取れないなど、空き家を活用しようとしても進まない理由がたくさんあります。
そのような中で、空き家を活用する取り組みが始まっています。
複数空き家物件をまとめてホテルに
兵庫県朝来市では、複数の空き家をまとめて宿泊施設にする事業で成功しています。
ここは、旧竹田城の城下町としてロケ地に使われ、多くの観光客が訪れるようになりました。
しかし、一時のブームはしぼみ観光客の減少と、家主不在の空き家が増える状況でした。
旅館業法改正を受けて、複数の空き家をまとめて宿泊施設にする事業が可能になりました。
1戸単位での活用には無理がありますが、複数の空き家を集約し、各家に個性を持たせて、ペット同伴が可能な施設も準備したということです。
年間の利用者も増えて、若者の移住や飲食店の開業も増えているということです。
空き家を活用したホテルが地域の顔になり、使用希望の空き家の提供の相談も増えているということです。
各地で空き家再生に工夫が!
福井県鯖江市では、サテライトオフィス誘致のほか、民泊施設の開発などに力を入れ、雇用の創出や観光活性化につなげようとしています。
協力する企業が、鯖江市の空き家でサテライトオフィスを開設しています。
ウェブ制作のほか、プログラマーなどの人材育成講座や子育て中の女性の働き方セミナーなどを開催しています。
空き家再生の方法
専門家によると、空き家の再生にはコンセプトが大切だということです。
新たに、個人が小口投資する「クラウドファンディング(CF)」という仕組みを導入して、空き家を宿泊施設などに再生し、CFで投資したファンは利用者になれるシステムも生れています。
この手法は、空き家に「コト消費」の要素を加え地域で盛り上げる仕掛けです。
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