高齢者による持ち家担保による融資制度「リバースモーゲージ」

「リバースモーゲージ」とは、持ち家を担保にお金を借り、死後に売却して返済する仕組みのことです。

高齢期に自宅に住み続けながら生活費の不足を補えるという利点があります。

しかし、借りられる金額や利息について検討しておくことが大事だということです。

生存中は住み続けられるは利点

「リバースモーゲージ」は、自宅を売却せずに、生活資金の不足を穴埋めでき、住み続けられるのが大きな特徴になります。

ただ、持ち家や土地に資産として一定以上の価値があることが前提になります。

融資額は、この方式で契約する場合、その時点の評価額の5～７割が目安と言われています。

建物は、一般的に価値が下がっていくため、土地の価値の方が重要視されるようです。

利用できる人の年齢は、「55歳以上」か「65歳以上」が一般的のようです。

老後の生活費不足の人や子供に家を残すつもりがない人が増えたことで、関心が高まっている制度です。

死後の手続きは、契約時に同意を得ていた相続人が行います。

相続人がいない場合は、家庭裁判所に「相続財産管理人」を選任してもらうことになります。

残された預金などで、返済が可能ならば家や土地を売却する必要はなくなります。

国内のリバースモーゲージは、1980年代に始めた東京都武蔵野市が先駆けだそうです。

その後、民間金融機関や各自治体など参入して、対象や条件は多様になっています。

あくまでも、借り入れなので利息が発生することは忘れてはいけないことです。

想定以上に長生きすれば、それだけ利息がかさみ支払額が膨らんでしまうこともあります。

借金であること、人生100年時代と言われる中、人生の長さと返済額がどうなるか、見極めて利用したいものです。