総務省の調査では、年代別の持ち家率は、40代以上の持ち家率はここ20年間、ほぼ変化が見られないということです。
しかし、29歳以下では2002年の19%から、2019年には33%に、30代では48%から66%に大きく伸びています。
ローンを抱える29歳以下の人の平均残高は、2002年の602万円から2019年は1,698万円に増加しています。
住宅取得しやすい環境
住宅取得しやすい環境が続いてきました。
ローン金利は、長年の金融緩和で歴史的な低水準で推移しています。
政府も、住宅ローン減税を拡充させ、銀行も個人向け住宅ローンを積極化させています。
貸出期間は長期化し、「頭金ゼロ」融資も可能になりました。
若い世代は、共働き世帯が多く、夫婦で返済するパターンでローンは怖くないという意識がマイホームッ取得へ向かったと思われます。
新型コロナで収入減少が
「フラット35」を扱う住宅金支援機構には、コロナ関連の相談が5月末までに2,200件余りあり、さらに増えているそうです。
住宅ローンは、3~6カ月滞納すると一括返済を請求され、返済できないと任意売却や競売への道もあります。
怖くなかった住宅ローンのリスクが、予期しなかった新型コロナの影響で現実化しています。
テレワークの定着はどう影響?
新型コロナで進んだのが「テレワーク」という働き方です。
若い共働き世帯は、子育てを考えて職住接近を望んで、都心物件の人気が高かったということです。
都心に近い物件を求めたため、住宅の広さは多少犠牲になっているということです。
テレワークの普及で住む場所の自由度が高まり、自宅の狭さは気になりやすい要因になってきそうです。
新型コロナは、色々な問題を投げかけています。
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