三島市は、市内の各地で湧水が見られる「湧水の町」です。
三島市は、なぜ湧水が豊富なのか、そして、美味しい水が飲めるのか。
湧水の源
三島市の湧水の源になっているのが、今から約1万年前の富士山の噴火によって、約30kmに渡る「三島溶岩流」と呼ばれる水を良くとおす地層ができたことです。
この地層によって、富士山周辺で降った雨や雪が、地下にしみ込み、溶岩流の中をゆっくりと移動して、下流の三島市周辺や柿田川で湧き出しているのです。
これらの湧水は、何年もかけて溶岩流の中をゆっくりと進み、三島市等で湧いているのです。
まさしく、自然界のすごい営みと恵みを感じます。
三島市の水道水
三島市で使用される水道水は、これらの湧水を原水として使用しています。
水質はまろやかな軟水で、ミネラル分を表す蒸発残留物が適度に含まれ、水温も最適とされる16度前後、pH値も中性の7.0前後、水の味を損なう有機物の量も非常に少なく、厚生労働省の基準を十分に満たしている安全でおいしい水であることが実証されています。
こうしたことから、三島市は、国土交通省選定の”水の郷百選”にも選ばれています。
美味しい水
三島市周辺の静岡県東部地域の魅力の一つは、美味しい水が蛇口をひねると毎日出てくることです。
「美味しい水」は、水道水の元になる原水が大きく影響します。
湧水に恵まれたこの地域は、原水そのものがきれいなので、処理に使う薬品も当然少なくなり、処理された水道水も美味しくなくなります。
また、水道水の料金も薬品等の処理が少ないことで当然安くなってきます。
この地域の湧水は、水温が年間15℃前後で年中変わりません。
夏は冷たく、冬は暖かい水です。
「美味し水」は、毎日使うものですし、生活に欠かせないので、やはり大きな存在です。
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