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「レインズ」は不動産検索サイトと何が違う?その果たすべき役割は?

レインズデータ 不動産の情報

レインズ(REINS)とは、 Real Estate Information Network Systemの頭文字を並べた名称です。

国土交通大臣から指定を受けた不動産流通機構が運営しているコンピュータネットワークシステムの名称のことです。

このネットワークシステムにより、指定流通機構の会員である不動産業者間では、パソコンやFAXを用いて、リアルタイムでの不動産情報の交換が行なわれています。

現在は、ネット社会ですから、不動産を探されている方は、HOMES、SUUMO、アットホームといった不動産検索サイトで物件探索をしていることと思います。

実際、市場に出回っている不動産物件の約9割前後の物件情報は、この不動産検索サイトで把握することが出来ると言われています。

不動産物件を扱う業者は、レインズと不動産検索サイトを同じように情報提供している業者もいれば、レインズのみにしか情報提供しない業者もいます。

そして問題は、レインズの検索が不動産業者に限られていて、一般消費者は検索ができないことです。

レインズ誕生の背景

レインズは、昭和55年の宅地建物取引業法の改正により、専任媒介契約に関する不動産物件については、「流通機構」への情報を登録し、情報の公開による成約の促進を目的として設立されたものです。

不動産流通分野において業者のインターネットによる物件の宣伝・成約は加速しています。

今後は、米国のような不動産の売主と買主を結ぶフリー市場を運営するWebサイトのような方向も叫ばれています。

成約機会を増加させるためには、レインズが保有する不動産データベースをネット上で一般公開すべきではないかと言う意見もあります。

しかし、公開については「元付業者」は成約機会増加のメリットがあるが、「客付業者」の営業にはマイナスが大きいと指摘する声もあるようです。

ということで、レインズは現在、公開を未だ明確にしていません。

レインズの果たすべき役割

不動産の売買を不動産業者に依頼する場合、「専属専任媒介契約」「専任媒介契約」及び「一般媒介契約」の3つの方式があります。

「一般媒介契約」は、複数の業者と締結できますが、「専属専任媒介契約」「専任媒介契約」の場合は、1社のみとの締結になります。

このため、宅建業法では「専属専任媒介契約」「専任媒介契約」を締結した場合は、このレインズへの登録が義務付けられています。

登録した場合は、その登録証明書を交付してもらいます。

なお、「一般媒介契約」の物件でもお客様の任意でレインズへの登録は可能で、ほとんどの「一般媒介契約」物件はレインズに登録されていると思います。

一方、不動産を買いたい人が購入依頼を不動産会社に行った場合、希望内容に沿って不動産業者はレインズへアクセスし不動産の情報を探索します。

全国の宅建業者は、レインズを観ることができますので、不動産の売手、買手の希望に素早く対応できる仕組みになっているといえます。

レインズのメリットは、不動産の売主側から考えると、不動産業界全体から買手を探してもらうことができます。

レインズに登録することによって、全国の不動産業者がその不動産を観ることができますので、その業者に相談のあった買手にすぐ紹介できるということです。

そして、売主側の希望である早期の売却が可能となるということです。

また、不動産の買主側から考えると、どこの不動産業者でみても同じ物件情報のため、複数の不動産業者に問い合わせなくても、希望の物件情報が手に入り最適の物件を選ぶことができます。

さらに、相談を受けた不動産業者は、他社が扱っている物件なども、買主の希望者に見せることができるので、取り扱い物件の範囲が広がります。

こうすることで、不動産の売主、買主の本来の希望に応えているのがレインズのシステムといえます

昔は、レインズがなかったので、売主はなかなか買主を見つけることができなかったり、買主は、希望の条件に合致した物件を探すのに、何軒もの不動産業者を巡らなければなりませんでしたがもうその必要はありません。

ところで、不動産検索サイトである「SUUMO」「HOME’S」「athome」等の情報と「レインズ」の情報に違いはあるのでしょうか。

全く同じということはないと思われますので、宅建業者に問い合わせて「レインズ」のデータも教えてもらうことが重要だと思います。

お客様で、「レインズ」にしか登録されていない物件を契約された方もいます。

不動産業者には、「レインズ」にしか物件を登録しない業者もいます。

安心・信頼できる不動産屋業者を見つけて、「レインズ」データを検索してもらいましょう

また、不動産検索サイトに掲載されていて興味が沸いた物件があれば、その物件情報をその信頼出来る不動産業者に依頼するのが良い方法だと考えています。

ネット社会における不動産業界独自のシステムを利用した不動産物件探しのスタイルだと考えています。

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