マンションを購入する場合、「マンションは管理で買え!」とよく言われます。
また、実際にマンションに居住されている場合、共同体としてのマンションを管理・運営するために居住者全員による管理組合が組織されています。
管理組合を中心としたマンションの管理状況により、そのマンションの資産価値が変わってくるので、マンション管理の重要性が増してきます。
マンションの管理・運営とマンション管理組合
マンションの管理や運営は、マンションの居住者全員で構成するマンション管理組合を中心に行われます。
マンション管理組合の役割は、そのマンションのハード面、ソフト面及び管理費・修繕積立金等の管理が中心になります。
ハード面では、マンション建物の維持管理、給排水設備・電気設備などの設備管理、共用部分の清掃などがあります。
専門技術が求められる要素もありますので、マンション管理組合で議論し、管理会社等専門業者に委託する事が一般的です。
ソフト面では、マンション内のトラブルの未然防止と解決、マンション管理規約の遂行と違反処理等の管理運営業務を行います。
また、管理費や修繕積立金のお金の管理では、管理費、修繕積立金を集金することや長期修繕計画の策定と実施などを行います。
管理費は日常的な管理や設備の保守等に使用されるもので、管理費が安ければ管理が行き届かないマンションになる可能性もあります。
修繕積立金は、共用部分の修繕費用のために積み立てる費用であり、主に大規模修繕に備えるためのものです。
修繕積立金が少ないと、建物の老朽化の進行を防止したり、古くなった設備を入れ替えたりできず、快適に長く住めるマンションにならない可能性があります。
また、マンションの管理は管理組合が管理会社に業務を委託することが多くなっています。
管理会社の提供するサービスは管理費によってまかなわれますので、管理費が安いと共用スペースの管理業務が行き届かない可能性があります。
また、管理費・修繕積立金の滞納額の状況もマンション管理・運営上重要な要素になってきます。
マンションの管理状況を確認しよう
マンションの管理状況の良し悪しは、マンションを訪問して、以下の項目をチェックすることで判断できます。
管理費や修繕積立金が妥当かどうか、また管理組合が主体的に活動し管理会社に任せきりになっていないかを判断することが重要です。
◆ 粗大ごみがいつまでも処理されていないか
◆ ごみ置き場は整理整頓されているか
◆ 共用廊下は定期的に清掃されているか
◆ メールボックスに郵便やチラシが放置されていないか
◆ 掲示板に古い掲示物がないか
「マンションは管理で買え」とは
管理状況を無視したマンションの購入は避けるべきです。
マンションの管理状況を確実に把握することは、将来的な資産価値の低下を食い止めることにつながります。
「マンションは管理で買え」という言葉は、「マンションの管理状況を調査して、適切な管理が行われているマンションを購入しよう」ということです。
マンションを購入しようとする時は、少なくとも
- 管理費・修繕積立金の設定額と滞納状況
- 管理組合の活動状況
- マンションの管理状況
の3点を十分に調査して購入決定をしましょう。
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