柿田川公園は、昭和61年4月に柿田川の上流部に開園された公園です。
園内にある第1・第2展望台からは、富士山周辺からの湧水が湧き出る状況を見ることができます。
柿田川は、駿東郡清水町伏見の国道1号線脇から突然に湧き出し、川が急に始まるという非常に珍しい川になります。
湧水量は日量100万トン以上
柿田川は、三島溶岩流と呼ばれる富士山の噴火で流れ出た溶岩の中を富士山周辺で降った雪や雨が年数をかけて湧水となって湧き出た川になります。
湧水量は、年間100万トン以上、水温は年間通して約15℃という無色透明の清流です。
川の全長は、1200mで一級河川狩野川に流れています。
水温が15℃という水温は、夏は冷たく、冬は暖かい水になります。
三島市等の静岡県東部地域の上水道は、この柿田川が原水になっていますので、夏は冷たくて美味しい水が利用できるようになっています。
水の美味しさは、原水の水質によるところが大きくて、水質が悪いと多くの薬品を使って上水にしなければならず美味しさがなくなってしまいます。
また、多くの薬品処理に費用がかかるので、水道代も高くなるという悪循環です。
柿田川は、一部を上水道と工業用水で利用していますが、大半は狩野川にそのまま流れています。
昔、大臣をしていたある人物が、柿田川を見て感動し、この水を東京に持っていこうという話をしたということですが、それ程きれいで利用したくなる水であることは確かです。
柿田川公園案内
第一展望台
柿田川の最上流部にある展望台です。
富士山など上流に降った雪や雨が地下水となって国道下から忽然と湧き出る、大小数十箇所のわき間を見ることができます。
第二展望台
この湧き水は、昔、紡績工場が井戸として利用していたもののようです。
日の光と砂が思わぬ水の色を作り出して幻想的な光景になっています。
遊歩道
公園の散策路として整備されています。
遊歩道からは、柿田川中流の優雅な流れを見ることができ、ここでも豊富な湧水を感じることができます。
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