マンションの数は、日本全体で相当な数に上ります。
その中で、築年数の長いマンションが増えてきているという問題があります。
築年数が長いマンションが増えていますね。
マンションの購入は管理面を重視したいです。
国土交通省の「マンション総合調査」
国土交通省は、5年に1回マンションの総合調査を実施しています。
その調査によると、世帯主の年齢は、60歳以上の割合が1999年度では26%だったのが、現在では50%以上になっています。
また、「永住するつもり」と答えた人は、1980年度では22%だったのが、現在では半数以上になっています。
現在の住まいを「終の棲家」ととらえる傾向が強くなっています。
マンション管理への取り組み姿勢も変わってきているようです。
以前は、長期修繕計画の作成をしていないマンションがかなりありましたが、近年は長期修繕計画を作成しているマンションは増加しているようです。
増え続けるマンション
マンションのストック戸数は、2017年末で約650万戸に達しています。
この内、築40年超の戸数は73万戸で、全体の11%です。
ただ、国土交通省の試算によると、7年後の2027年末では185万戸、17年後の2037年末では352万戸に達します。
公共のビルでは、築40年超になると、建て替えを検討という時期になりますが、分譲マンションの場合は、建て替えは非常に難しいと言えます。
実際、国土交通省のデータによると、2018年4月現在で建て替えを実施、または準備中のマンションは僅か274例にすぎません。
「マンションは管理で買え」
建て替えが難しいとなれば、マンションを長く持たせるように早期に修繕を施す管理が重要になってきます。
定期的な管理と修繕によってかなりの長寿命化が期待できます。
マンションでも、これから空き室は増えていきそうですし、築年数に応じてかさむ大規模修繕の費用負担も考慮していく必要がありそうです。
マンションでは、管理組合の役員が高い意識をもってマンション価値の維持に努めているところも多いです。
中古マンションの購入は、管理状況もしっかり把握したいものです。
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