不動産の購入は、一生に一度あるかないかの買い物です。
慎重に選択したいものです。
土地を求める場合、どのような視点で選ぶのか考えてみたいと思います。
土地を求める時の視点
第一は、その土地が固有に持っている環境面です。
通勤、学校、買い物に便利な場所に位置しているかは、毎日のことですから重要な要素です。
第二に、土地の広さです。
これは、広い敷地にこしたことはありませんが、やはり価格との関連性があります。
環境面が優れて便利な土地は、価格が高くなりますので広さも限られた土地しか求めることができないことになります。
土地の広さは、求める住宅の敷地面積の1.7倍が必要だと言われていますので、敷地面積から土地の広さを算定することも方法かもしれません。
また、子供さんが一人増えるごとに10~12㎡増での敷地面積が必要といわれています。
第三に、安全な暮らしの保障としての土地の条件です。
地盤の良し悪しは重要な要素です。
特に日本は、軟弱地盤の所が多いので注意したいものです。
池や湖沼、田んぼを埋め立てた土地は、軟弱地盤の可能性が大きいので注意です。
造成されてまもない盛土部分は、土が十分に締め固められていないことが多いため、雨が降っている時やその直後に、水たまりができていないようなら、土の締め固めが十分でないため水を吸い込んでいる可能性があります。
標高が低い土地は、地震時等の津波の影響も考えなくてはいけません。
第四に、土地の形状と道路等の周辺状況があります。
まず、旗竿状をした形状の土地は、注意したいものです。
角地は、日当たりや風通しは良いと思われますが、形状が三角形等悪いと住宅の建設には不向きとなります。
南面に庭を設け、そこに接する部屋に日差しを取り込むのが暮らしの基本になっていますが、建物の配置や窓の位置、大きさなどを工夫することで十分な採光を得られるので、「南入りの敷地」のみに固執しなくてもいいと思います。
なお、敷地の風通しは図面での判断は難しいので、現地を何度か訪れて実際に確認することをお勧めします。
風上に、田畑やグランドがあれば砂塵の影響を、工場や牧場などがあれば臭いの影響を受けることもあるので注意をする必要があります。
また、高齢者がいる場合は、坂がきつくないかも重要な要素になってくるかもしれません。
通勤や生活にマイカーを使用する方は、自動車の運行に支障がないかも重要な要素になってきます。
次に、土地に関する法規制を調べておきましょう。
用途地域の種類、建築協定の有無、前面道路と容積率の関係、斜線制限と高さ制限などの規制を調べておきましょう。
最後に、土地の価格ですが、土地には複数の価格があります。
代表的なものとして、公示地価、路線価などがありますが、実勢価格はこれより高いのが通常です。
近隣の地価相場やその土地の日当たりや環境などの立地条件を総合的に判断して、高いのか安いのか判断していきます。
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