地方への移住を支援しているNPO法人「ふるさと回帰支援センター」は、都道府県別の移住希望地の全国ランキングを毎年発表しています。
2019年は、静岡県は第3位にランクインされ、トップは3年連続で長野県でした。
同センターの利用者やセミナー参加者の約1万1000人に聞いた結果です。
都道府県別移住希望地ランキング(2019年)
1位 長野県
2位 広島県
3位 静岡県
4位 北海道
5位 山梨県
6位 福岡県
7位 新潟県
8位 佐賀県
9位 高知県
10位 愛媛県
人気の状況
長野県は、依然として根強い人気を誇っています。
年代別でみると、30~60代で首位でした。
広島県は、前年の6位から2位に躍進しましたが、背景には「瀬戸内ライフ」や新しい働き方、プロ野球広島カープといった地域特有の魅力を発信して、若い世代を中心に注目を集めていることが要因のようです。
静岡県は、首都圏からのアクセスの良さや自然環境の良さが評価されたと考えられます。
ランキングは2009年から毎年公表していますが、2019年の相談は前年から2割増の約4万9千件で、地方への移住に関心を持っている方が増えていると思われます。
各県も、首都圏でセミナーを開くなどして移住に熱心な活動状況です。
主な調査結果
1.年間の相談件数が4万9千件を超えて、年間の相談件数は前年の約20%増加の状況です。
2.ふるさと回帰支援センターで行う移住相談会やセミナーは年間で545回と昨年の実績を上回り、首都圏での
移住相談会やセミナー開催を行う自治体は増加傾向にあります。
3.セミナーや相談会も単独ではなく複数の自治体での開催が増加しています。
4.20歳~30歳代から、2019年は40~60歳代の相談者が微増しています。
5.⻑野県が3年連続の1位、広島県が初のトップ3⼊りとなりました。
長野県は77市町村と2番目に多い自治体のそれぞれの魅力を発信するため「出張相談デスク」をうまく活用
し効果を上げているようです。
また年代別のランキングでも20歳代以外はすべて1位となっています。
一方、昨年6位だった広島県が2位しましたが、広島県は、瀬戸内ライフ、新しい働き方、カープ移住や食を
テーマにした移住相談会を開催するなど、広島の資源や魅力を再確認しながら多様な暮らし方の提案・発信
を行い、若年層を中心に来場者を増やしています。
3位の静岡県も首都圏からのアクセスの良さなどから、すべての年代で5位以内をキープしており、70歳代以
上からの支持が高かったことで、4位の北海道とは僅差で3位となりました。
コメント