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地方の転出超過の現象と三島市や沼津市の移住者への助成制度

源兵衛川 静岡県東部地域情報

総務省が公表した2019年の人口移動報告では、転入超過となっているのは東京都,神奈川県,埼玉県,千葉県,大阪府,福岡県,滋賀県及び沖縄県の8都府県です。

静岡県は、各地方県同様の転出超過の状況です。

住民基本台帳人口移動報告

47都道府県中、転出超過は39道府県で、転入超過は8都府県という結果でした。

結果は、人口減少の中でも東京一極集中の傾向は変わらないという状況でした。

このような中、静岡県内の市町、民間企業、NPO法人などでつくる「ふじのくにに住みかえる推進本部」と静岡県が合同で移住を促進するフェアを首都圏で開催しています。

イベントでは、県内の各市町がブースを出展していて、家族連れを中心に多くの移住希望者が訪れています。

移住に際してネックになるであろう雇用に関しても、求人企業が参加したということであります。

特に、静岡県の中でも三島市等の東部地域は、首都圏への通勤可能地域で職場を変えずに移住が可能地域ということで当不動産も紹介してきました。

この厳しい状況の中で、移住促進に向け頑張っていきたいと改めて感じているところです。

静岡県東部市町村の取組み例

三島市の移住サポート事業

若い世帯の方の三島市への移住・定住を促進するため、市内に住宅を取得し、転入した若い世帯の方に対し補助金を交付する制度です。

補助対象となる住宅は下記の条件を満たす住宅が対象です。

・平成28年4月1日以降に工事請負契約または売買契約を締結し、所有権の保存又は移転の登記をしたこと。
・玄関、居室、台所、便所及び浴室を備えていること。
・居住の用に供する部分の床面積が、75平方メートル(マンションにあっては占有部分の床面積が55平方メートル)以上であること。

補助金額は、県外からの転入者、県内の他市町からの転入者によって異なり、下記の通りです。

区分
補助金額
【1】県外から転入をした若い夫婦等100万円
【2】県外から転入をした若い夫婦等 50万円
【3】県内の他市町から転入をした若い夫婦等 25万円

*同居する中学生以下の子どもがいる場合、1人につき2万円の上乗せ(上限6万円)。

詳しくは、「住むなら三島移住サポート事業」を参照してください。

沼津市の「若者世代住宅取得促進事業」

沼津市では、若者世帯の定住を支援するため、上記事業を運用しています。

静岡県外・静岡県中西部地域からの転入の促進と若者世代の移住・定住の促進を目指しています。

奨励金の対象者

1.定住(5年以上)を目的として、住宅(分譲マンションは床面積が50平方メートルを超えるもの)を取得した転入世帯で、夫又は妻のいずれかが交付申請のときにおいて40歳未満である夫婦のいる世帯及び父又は母のいずれかが40歳未満で、中学生までの子のいる父子・母子世帯

2.定住(5年以上)を目的として、住宅(共同住宅にあっては1戸)のリフォームを完了し、親と同居した転入世帯で、夫又は妻のいずれかが交付申請のときにおいて40歳未満である夫婦のいる世帯及び父又は母のいずれかが40歳未満で、中学生までの子のいる父子・母子世帯。

3.申請するときに、交付の対象となる者が、沼津市に納付すべき市税を滞納していないこと。

奨励金額

対象者奨励金額
基本額
奨励金額
加算額
奨励金額
最高額
(基本+加算)
住宅を取得
若者世帯の世帯員全てが県外からの転入世帯
110万円
  • 中学生までの子供加算
    1人:10万円
    2人:20万円
    3人以上:30万円
  • 親と同居・近居加算
    10万円
150万円
住宅を取得
若者世帯の世帯員全てが県内中・西部地域からの転入世帯
60万円
  • 中学生までの子供加算
    1人:10万円
    2人:20万円
    3人以上:30万円
  • 親と同居・近居加算
    10万円
100万円
住宅を取得
若者世帯の世帯員全てが県内東部地域からの転入世帯
10万円
  • 中学生までの子供加算
    1人:10万円
    2人:20万円
    3人以上:30万円
  • 親と同居・近居加算
    10万円
50万円
親と同居かつリフォームした転入世帯30万円30万円

詳しくは、「若者世帯住宅取得促進事業」を参照してください。

定住のための新幹線通学支援補助金

長泉町では、長泉町で育った若者が、町の未来を担う人材として定住することを応援するため、JR三島駅から東海道新幹線を利用して大学等に通学する学生に、新幹線通学定期券の購入費の一部を補助する事業を実施しています。

対象者

下記の1~8のすべてに該当すること

  1. 長泉町に居住し、かつ、長泉町の住民基本台帳に記録されていること。
  2. 高等学校等を卒業した年度の末日以前3年以上継続して長泉町に居住し、かつ、長泉町の住民基本台帳に記録されていたこと。
  3. 高等学校等を卒業し、大学等に在学していること。
    (高等専門学校の3年次を修了し、大学等に在学していること。)
  4. 大学等に入学した年度の4月1日時点で25歳未満であること。
    (高等専門学校の4年次に進級した年度の4月1日時点で25歳未満であること。)
  5. JR三島駅から新幹線鉄道営業キロが片道 100km以上の区間の新幹線通学定期券又はJR三島駅からJR新横浜駅までの新幹線通学定期券を購入すること。
  6. 町内で実施される地域活動等に参加することができること。
  7. 対象者および対象者が属する世帯に町税等の滞納がないこと。
  8. 長泉未来人定住応援事業奨励金の仮登録(エントリー)をしていること。

交付額

  1. JR三島駅から新幹線鉄道営業キロが片道 100km以上の区間:1ヶ月あたり20,000円
  2. JR三島駅からJR新横浜駅までの区間:1ヶ月あたり17,000円

詳しくは、「定住のための新幹線通学支援補助金」を参照してください。

移住希望県で、静岡県は第2位!

 認定NPO法人ふるさと回帰支援センターが先日発表した2018年の移住希望地域ランキングによると、静岡県は全国で第2位でした。

全国第1位は、前年同様長野県で、静岡県は前年の第3位から全国第2位にランクアップしました。

◆2018年移住希望地域のランキング

1位 長野県

2位 静岡県

3位 北海道

4位 山梨県

5位 新潟県

6位 広島県

7位 福岡県

静岡県は、首都圏から近く、人気の高い地域です。

また、静岡県の中でも三島市等の静岡県東部地域は、首都圏への通勤も可能な地域であり、移住候補の地域としてこれからも脚光をあびることを願っています。

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