今、多くのマンションでは、「二つの老い」に直面していると言われています。
マンションの住環境を向上させるには、何が求められているのでしょうか。
「二つの老い」とは
「二つの老い」とは、建物の老朽化と住民の高齢化のことを指しています。
マンションの税務上の耐用年数は47年ですが、きちんした管理と定期的な修繕を実施していればもっと長く住み続けることが可能です。
しかし、マンション住民の方の無関心や修繕積立金不足が原因で、建物や設備のメンテナンスができていないマンションが増えてきているそうです。
また、マンションでは意思決定機関である「管理組合」によって運営されていますが、住民の高齢化によって管理組合の担い手である理事に欠員が生じたり、その役割が果たせないケースも増加しているということです。
マンションの管理会社
マンションの日常の管理を実施しているのは、概ね管理会社です。
管理会社は、あくまで管理業務を代行する役割を担っているだけで、やはり管理の主体となるのは管理組合です。
管理組合の運営が上手くいっているか否かで、マンションの存続性、価値は変わってきます。
マンションによっては、「スラム化」の危機に陥っている物件も出てきています。
分譲マンションの数は、全国に655万戸あり、国民の8人に1人が暮らしている状況です。
国土交通省の調査では、現在の修繕積立金が計画より少ないマンションが35%で、3ヶ月以上の滞納者は25%もいるそうです。
積立金が不足しているマンションに対しては、管理会社も厳しい姿勢で対応してくるようです。
マンションを探すときは、管理組合の有無や活動状況、管理費や修繕積立金の積み立て・滞納状況を確認してから購入したいものです。
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