2019年の出生数は90万人を割ってしまい、政府も待機児童対策など育児と仕事の両立支援策を進めていますが、少子化に歯止めがかかっていない状況です。
子育て世代は、働き盛りでもあり、責任ある仕事を担っています。
育休取得や定時退社を利用しにくい側面もあるようです。
少子化の流れ
現在、我が国の婚姻数は減少傾向にあり、2000年の約80万件から2018年は60万件に割り込んでいます。
さらに、ある研究所の推計では、子供を産む中心世代である25~39歳の女性人口は、2019年の約970万人から2040年には約810万人まで減少するということです。
その頃の出生数は、62~83万人まで減っていく見通しです。
このような中、国も子育て支援の充実を図って制度や政策は整ってきていますが、制度はあっても使えていない現状があるようです。
働き続けたい女性は増えていますし、家事や育児の負担は大きいという現実、結婚をためらう人も多いのが実情です。
2019年推計の全国の出生数は86万4000人で、2018年の合計特殊出生率は1.42という状況です。
社会全体で「子育てしやすい環境」を構築していくことが急務になっています。
静岡県の少子化関連データ
静岡県の全国比較データ
総人口 | 368..8万人 | 全国10位 |
出生数 | 27,652人 | 全国10位 |
合計特殊出生率 | 1.55 | 全国19位 |
人口の社会増減数 | ▽6,333人 | 全国42位 |
平均初婚年齢(夫) | 31.1歳 | 全国37位 |
平均初婚年齢(妻) | 29.2歳 | 全国28位 |
未婚率(30~34歳男性) | 46.3% | 全国24位 |
未婚率(25~29歳女性) | 56.9% | 全国8位 |
合計特殊出生率と出生数の推移
合計特殊出生率は、平成15年・16年を底に上昇傾向に転じています。
平成27年の1.54から平成28年は1.55と0.01ポイント上昇しました。
ただ、出生数は減少しています。
市町別合計特殊出生率(平成20年~24年)
静岡県東部地区の裾野市と長泉町が1.82で1位となっています。
静岡県東部地区の合計特殊出生率
裾野市 | 1.82 | 静岡県内1位 |
長泉町 | 1.82 | 静岡県内1位 |
清水町 | 1.62 | |
函南町 | 1.49 | |
三島市 | 1.47 | |
沼津市 | 1.46 |
静岡県東部地域の裾野市や長泉町は、全国的に見ても「合計特殊出生率が高い地域」です。
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